【文章術】他の人と一緒に書いてみる【ブロガーハック 19/10】

なぜ、みんな満員電車に揺られて毎日会社へ行くのでしょうか。

社員管理が楽だから、ミーティングしたいときに集まるのが楽だから。いろいろ理由はありましょうが、その中の前向きな理由の一つに”一緒にがんばる人がいると自分もがんばれるから”というのがあります。

ちょうどこの文章を書いている今も、目の前では友人がノートPCに向かって指を動かしています。時折本をぺらぺらとめくりながら、書評を書くのに一生懸命。その姿を見ていて、私も自然と「書かなければ」という気持ちになります。

別に一緒の作業をしていなくてもいいのです。隣のデスクで、自分とは全く別の作業をしていても、真剣に目の前の課題に向かって作業をしている人を見て、その人の隣で突然ふざけて踊り出したいような気分には あまりならないでしょう。「真剣さ」は伝染します。

作業の真剣さが伝染するなら、それを会社外でも生かしてみてはいかがでしょうか。友人を誘って、外で書くのです。ワークスペースを借りたり、お茶を一杯お供にして、ひたすら黙々と書く。

このとき注意したいのが、友人との私語の多用です。親しい人であればあるほどおしゃべりしたくなるでしょうが、今はしゃべる時間、今は書く時間、ときっちり分けて、書くときにはひたすら書き続ける、という切り分けが必要です。一緒に作業をする友人と、沈黙する時間を約束して作りましょう。

こうしてできた時間で、どれほど効率的に物書きが進むか?その時の調子に左右されることもあります。ちっとも筆が進まないこともあるでしょう。それでも、友達と集まる約束を事前にして、こうやって向かい合って座った以上、1字書けます。1行書けます。私の場合、何とかこのブログ記事が書き上げられそうです。

友人と約束しなければ、0だったかもしれない成果が、友人と約束して一緒に進めることで、確実に1になりました。このような”書く場を強制的に作り出す”効果が、友人と一緒に書くことのもうひとつの大きなメリットといえそうです。

約束しないと、やらないで寝てしまう。そんなこともままあるなまけものに効くいいクスリです。