マネタイズHacksの裏で、六本木ミッドランドスクエアではYahoo!知恵袋の秘密が明かされていた。のでまとめ

そういえばどっちも六本木ですね!

抽選120名募集とのことで、ヒルズのマネタイズHachsに参加された方は多いことと思いますが、こちらも負けず、非常に面白い話が聞けましたよ!

本日は、元ヤフー!知恵袋プロダクトマネージャの岡本真さん主催の勉強会に参加させて頂きました。

岡本さんは、

1999年にヤフーに入社され、10年以上ウェブに関わってきた、ITのプロフェッショナル。
その仕事のなかでは、5年間のヤフーサーファー経験と、ヤフー知恵袋など、複数のサービスの制作に携わってこられた、という経歴をお持ちの方です。

そんな岡本さんが今回話してくださったのは
『企画・設計者が考える Yahoo!知恵袋成功要因』について。

※読む前に
新井ユウコが手記で取ったメモを記事化したものです。
喋った内容を相当端折って書かれているため、新井の記憶違いや、スピーカーさんの意図するところと違うふうに読み取れる可能性があります。ので、正確性の保証はできません。何卒ご了承くださいませ。

また、灰色の文字は新井の補足です。スピーカーが話されたものではありません。


『今回の勉強会について』

<< 勉強会を開こうと思った動機について >>

現在、ウェブ上で作り出すサービスは、(特にリアルの意味での)世の中にインパクトを与えられていない。

今までやってきたノウハウを融通し合うことで、世の中にもっとインパクトを与えられるようなサービスを作り出せるのではないだろうかと思った。

『先端事例は大事、でも先行事例も大事。』

<< 勉強会において >>

プレゼン方法の統一

・3つの成功要因(3 Key Factor)
・3つの教訓(3 Learning)

を伝えるかたちにしましょう。


『企画・設計者が考える Yahoo!知恵袋成功要因』

ヤフー知恵袋に携わったのは、2004年4月~2007年3月まで。

■3つの成功要因(3 Key Factor)

1.学術研究の知見を取り込んで、それをサービスに反映させてきたこと

(取り込んだ学術研究の例)

國領次郎『顧客間インタラクション』研究
山岸俊男『社会的ジレンマ』研究
黒木玄 『匿名』研究

2.社会・文化的背景の考慮

・アメリカなどは、質問しなければ評価されない社会。
・日本は質問しない文化。くだらないことを質問しない文化がある。

そのため、『質問することへインセンティブをつけるしくみを考えた。』
→質問者への貢献度付与

質問が集まりにくいことを考慮し、とにかく量を集めることを重視した。
→良回答より回答の数を優先

3.ビジョン、ゴールの設定
『幻なくば民滅ぶ』
→ビジョン、ゴールを設定しないと、モチベーションが上がらない。
→ビジョン、ゴールをプロジェクトメンバーに徹底的に説明した。

こうしておくと、「何を作っているか」について、作り手自身が分かる。(意外なほど徹底できない基本の基本)
万一プロダクトマネージャが血迷ったときに、他のプロジェクトメンバーから突っ込みが入るという効能も。

『質量転化の法則』

後発組でここまで大きくなれたポイントは、とにかく量を集めたこと。
質問の質、というけれど、質は回答を見た人それぞれが判断するもの。プロジェクトチームがすべて判断できるものではない。
>サービスの構築を進める際、質については議論しないことにした。スピード感を大切にしたかったから。

■3つの教訓(3 Learning)

1.非・技術志向の善し悪し。
初期のプロジェクトメンバーには、先端技術にすこぶる強い人はあまりいなかった。そのため、使いやすさを求めることに秀でたと思う。

2.素人プロジェクトの善し悪し
初めてのコミュニティサービス担当だった。
こちらでも、初心者だからこそ思い切った対応が出来たと思う。
代わりに、慣れていないので、サービス運営にあまりプラスに働かないような機能を実装してしまう失敗もあった。

3.長期政権の善し悪し
ひとりのプロジェクトマネージャが長く担当しすぎると、次のプロジェクトマネージャが苦労しやすい。(前の人が伝説化する。)

次にプロジェクトマネージャとしてサービスに関わるとしたら、1年半くらいで代わろうと思う。

■最後に

ヤフーのサービスの強みは、ちゃんと先行サービスを研究していること。

世の中で爆発的に評価されていないものをちゃんと見ていないと,良いサービスは作れないと思う。

■質疑応答

Q. ビジョン、ゴールを徹底するために大切なことは?
話し合うことが大切。『コミュニケーション不足』という言葉が出てくるうちは、全然足りない。
必ず、プロジェクトに参加する全員に時間を割いてプロジェクトのビジョン、ゴールを説明する。
その際特に、利用シーンのたとえをたくさんした。自分の妄想でいいから、利用シーンをプロジェクトメンバーに伝えることが大切。

Q. 知恵袋を盛り上げるための、Yahoo!内での施策は?
ヤフオクとの連携が大きかったと思う。

サービス運営元に対して情報を多く提供しているユーザーは、そのコミュニティにおいてよい振る舞いをする傾向がある。このヤフオクユーザーを、知恵袋へ引き込んだ。
ヤフオクと知恵袋は、やりとりのモデルが一緒。やりとりするものが商品か情報かの違い。

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