【書評】ビジネス・ゲーム―誰も教えてくれなかった女性の働き方★5

ビジネス・ゲーム―誰も教えてくれなかった女性の働き方 (光文社知恵の森文庫) ビジネス・ゲーム―誰も教えてくれなかった女性の働き方 (光文社知恵の森文庫)
Betty Lehan Harragan 福沢 恵子 水野谷 悦子

光文社 2009-01-08
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読了。

うーん、この本のレビューは、凄く難しい。

取りあえずオススメするのは、
女性の大学生、新入社員の方。

特に、大学生の方は、『第9章 大学生のために』以降のくだりは必見です。

また、それ以前の文章も、ある程度下地(経験やら知識やら)がある方が読めば、納得して面白く読めると思うのですが、
余りに筆者が赤裸々に語りすぎて、ともすればトンデモ本のレッテルを貼られかねないんじゃないか、という危機感も少し。
私は、勝間さんの必要以上に経歴をひけらかすところが鼻につくので嫌いですが、反面推薦は結構信頼しています。
特に勝間さんの推薦文は、本によって熱の入り方が違うので、どれが特にオススメなのかというのが比較的分かりやすくて素敵です。
(あと、初期の勝間本は、良いことをいっている本多いので、読むなら初期の著作がオススメです。今も家にある本はほとんどが初期のもの。)
こういう、読者が比較的限定される著作にも惜しみなく賛辞をおくり、良書を世に知らしめるパワーを使いこなす勝間さんが好きです。

反面、この本の中に書かれていることの多くは、一言で言えば『戦略的本質主義を、ビジネスで有効活用しましょう』ってことです。なので、この方法論の仕組みを理解せず、ただこの著作が示すとおりに振る舞うと、実は最終的に、世の女性全体に不利益をもたらす可能性がある、というのが、個人的な懸念点。

あー、戦略的本質主義とは、『本質主義を戦略的に使いましょう』ってことです。

んで、本質主義というのはこういうこと。

・・・なんだかよく分からなくなってきましたね(笑

1.特定の女性が、「私の女性性は資源なんだから有効活用していいでしょ!」とフーゾクで働いたりする

2.男性から、「女性はいいよなあ、いざとなったら風俗で働いて稼げるし」などという、女性一般に対して失礼な認識が強化される

3.結果的に女性全体が困る。(セクハラになったり)

たとえが露骨ですが、仕組みはこういう感じです。

と言うわけで、★4か5か迷ったのですが、最終的にやっぱりいい内容だったので★5で。

あ、男性諸氏にはさっぱりオススメしませんが、
アマゾンレビューに「男でも楽しめた」と投稿があるので、面白い方は面白いのかも。