【考え方】自分の言葉をよく聴く、ということ

 実は今、ちょいと耳の調子が悪くて、右耳よく聞こえないんですね。
 ただ、その代わり、自分の声がいつも以上によく聞こえます。

 耳をふさいで何かしゃべると、自分の中で普段より大きく声が響きますよね。一日中こんな感じなんです。

 いやなことを口に出すと、いやなことが大きく聞こえる。
 ありがとうございます、というと、ありがとうございますが大きく響く。

 こんな調子なので、否応なくいつも以上に自分の発言を気にかけるようになりました。

 「ありがとうございます」を言うタイミングとか、言う回数とか、ちょっとでもうまいことやろうとおもって、研究しています。

 その点、スタバやタリーズなどのカフェのおにいさんおねえさんの仕草はとても勉強になります。
 ただ笑顔を作るだけじゃなくて、視線を合わせるタイミングとか、お会計のときにお客さんのてのひらに小銭を乗せるときの所作とか、どれもが気遣いの連続だなあと思い知らされます。

 もちろん、近々病院に行かなきゃいけない病状なのでずっとこのまま耳の聞こえないままってわけにはいきませんが、自分の言葉を気にするいいきっかけになったなあ、と。

 病気も、かかってしまったら何もかも台無しでろくなもんじゃない、と思えばそれまでですが、病気な自分を見つめなおして得るものがあれば、ちょっと得した気分にもなれます。

 あるいは、あれかしら。七階転んでもただでは起きぬ、八度目で何かをつかんで立ち上がってやるぜ、という気概の問題かしら。