【仕事/雑記】「人は、感じたことしか言えない」ということを忘れがちになる、という(のろけ)話。仕事的な意味で

 かのホリエモンさんは、「友人と会社をつくるのは止めた方がいい」と言うておられます。
 おそらくこの文章を読んで、感銘を受けたかたは少なくないのではないでしょうか。「うんうん、会社を運営して行くには上下関係は必ず必要だし、上司や部下にはきちんと指示を伝えていく必要があるよね」と。

 一方、私などは、前職、多分ホリエモンさんに嫌われそうな極めてフラットな環境にいました。数十人規模のベンチャー企業で、社員さんみんなと仲良し、という感じ。
 もちろん上長も取締役もいましたが、私は別に上長だから、役職持ちだから言うことを聞いていたのではありません。その人達の指示が妥当だったから、それを行ったというのが本当のところで、納得いかないことはいつも突っかかっていました。ぶっちゃけ、当時から「役職なんて、役割が違うだけ、役職持ちが人間として偉いなんてないわー」と思っていたし、今も思っています。

 私の偉い人基準は、その人のスキルや人格を尊敬できるかどうか。これに尽きます。幸いに、私の上長は人生でトップ10に入るくらい尊敬できる人でした。激務大好きなあの人、まだ生きてるかなあ。

 そういうわけで、ホリエモンさんが「友人と会社をつくるのは止めた方がいい」というのはホリエモンさんが、友人と会社を作って失敗した経験を持っているからだし、

 フラットな環境でいい目を見てきた私としては、『別に友人と会社をつくったっていいんじゃない?』と思ったりするわけです。

 んで、また自分が持っている考えをグラグラさせるような意見に出会う(今回の「友人と会社をつくるのは止めた方がいい」みたいな)と、こんな考えもあるのか!と、突然冷水を浴びたようにびっくりするし、新鮮な感じがして好き。

 そうそう、なんでこんな文章を書き始めたかというと、

 良く世間で、「好きなことを仕事にする是非」って語られてるじゃないですか。

 んで、結構な数の「好きなことを仕事にしちゃいかん論」ってあるじゃないですか。

 あれが、どうしてあんなに大量生産されるのかなと考えていて、思いついたんです。

 多分みんな、好きなことを仕事にしたいと、夢を見るように考えて、まず、実際にやってみたけど本当にうまく行かなかったというひとがいる。さらに、考えただけでやらずに諦めた結果「自分は好きなことを仕事に出来なかった」ということを実感して、「好きなことは仕事に出来ない(に違いない)」を再生産しているグループが、結構な割合でいるんじゃないかと思うんですよね。

 まあ、何が言いたいかっていうと、私は「やりたいやりたい!」って周りに言いまくってのたうち回ってたら、天から降るように、素晴らしいお話を頂いたので、みんなも、もうちょっと「好きなことを仕事にしちゃいかん論」を疑ったらいいかもな、ということなのです。

 さらにいえば、私が次に口を開くとしたら、「好きなことを仕事にしちゃっていいんじゃない?」としか言えず、さらにそれは、自分の実体験のみに基づいた体験談でしかないわけです。

 つまり、誰かの話だけを、私の話だけを、鵜呑みにしちゃいけないよと、そんなせんもない話と、あと、本当に素敵過ぎるお話を頂いて、とっても嬉しかったので、中身のない自慢話です。仕事へののろけです。

 詳細は、後々、そのうちにでも。