他国と比較して自国の若者を叩く記事

ネタ過ぎてスルーできなかった。

勉強時間 中国の半分なのに日本の高校生8割「きつい」 1日8時間 – MSN産経ニュース.

あまりにもニュース記事を読んでもらえないので、産経がネタに走り始めたようです。(いや、今に始まったことではないが)

日本の若者はただでさえご高齢の方々に叩かやすい属性だというのに、更に海外と比較してまで叩かれなければならないのか。さすがにいい加減にしてくれと思ってしまいます。

とりあえず、自分で考えたり、色々なところから拾ってきた問題点としては、以下。

・そもそも文化の異なる他国と比較することがナンセンス。
・14時間勉強(学生の平均)が事実だとすれば、正常な人生を歩めているかどうか怪しい。(日本の文化に照らしてですが)
・勉強だけが人生じゃない。時間数が短いからといって学生叩きは短絡的。
・こういうネタには日本亡国論がつきものですが、未だかつて勉強できなくて、跡形もなく消え去った国があるだろうか。いやない。(はず。)というわけで、亡国論を真に受けるのはオススメしません。

あと、ソースの概要を見に行ったところ(概要:PDF

(10)学校で起こっている不良行為
学校で起こっている不良行為について、日本は、他の3 ヶ国と比べて割合の高い項
目がみられないが、1997 年と比較したところ、日本の中学生では、「殴る蹴るなどの
暴力をふるう」と「脅かしたり暴力をふるって金品をとる」について、「頻繁にある」
「時々ある」の割合が、高くなっている。

なぜ他国間の調査のはずが、自国の1997年と比較する調査になっているのか意味不明。さすがにこれは恣意的すぎでしょう。

あと、こんな記事も。ソースを同じにして、ポジ・ネガ、両方の記事が生まれているというのも興味深い。
財団法人日本青少年研究所 へなちょこ・ぶろぐ