【添乗員裏話】実は、サービスエリア・パーキングエリアに、乗務員専用の休憩スペースがあるのです

給料安くて待遇悪い、検索かければ愚痴ばかり・・・と、決して人様にお勧めできない添乗員というお仕事・・・。

ですが、もちろん悪いことばっかりじゃないんですよ!そうだったらやってられないって!

今日は、バス添乗員の、ちょっと嬉しい舞台裏をご紹介します。某サービスエリアへ立ち寄った際、こんな施設があることを、きっと業界人以外は知らないはず・・・。

サービスエリアの物陰に、ひっそりとその入り口は存在します。乗務員休憩室でございます。

ちなみに、初めてきたサービスエリアで、休憩室が分からない場合は、普通にインフォメーションで聞くと教えてくれます。

あるいは、バス乗務員のおいちゃんが知ってる(毎日走っているから、とっても物知り)のでついていく。

手書きのメッセージボード、手作り感溢れる室内の装飾。

この休憩室は、かなり上等な部類なので、みんなこんなに素敵なところだと勘違いしないでね!
とりあえず名鉄グループには頭が上がりません。

無料のドリンクバー。『乗務員さん方のご希望だった炭酸ドリンク入りましたぁー!』など、嬉しいコメントが。

あと、このSAの場合、乗務員に無料でご飯を食べさせてくれて、お店で売っているパンやドリンクを1品無料でプレゼントしてくれます。

乗務員にご飯を振る舞うことで、乗務員がなるべくそこにバスを止めて休憩するようになる(添乗員もご飯を食べさせてもらっているので、車内で軽く宣伝したり) > バスツアーのお客さんが来る > 買い物してくれる > SA/PAが儲かる、という好循環。

この図式、結構旅行業界では当たり前だったりします。某美術館も、お寺も、添乗員証を持って、勉強させてくださいと申し出れば、多くの施設が無料で見学させてくれます。観光地のお店では、添乗員だと知ると無料で試食を振る舞ってくれることもあります。

車内販売をしたお礼や、施設立ち寄りのお礼に試供品やプレゼントをくれることもしばしば。勝沼のワイナリーに寄ったらぶどうジュースくれたりとか。もも農園に行ったら、お客様と同じお土産を乗務員と添乗員にもつけてくれたりとか。

施設だとか名物だとかを体験させてもらえると、次回から自信を持ってお客様におすすめできるので、本当に助かっています。

賃金、労働の拘束時間、お客様からのクレームなどなど、考えると全く割りに合わない添乗員のお仕事。
けれど、なんとかやっていけるのは、観光地の方々のサポートのおかげだな、って心から思います。

ちなみに、どこのSA/PAがご飯を出してくれるか、休憩室があるか、とか、そういう情報は、添乗員仲間の間に口頭で伝わっています。報告書にも書かれない、現場の人間同士の情報。

良くも悪くも人力でゴリゴリ回す旅行業界というお仕事だからこそ、一緒に仕事をしないくせに、添乗員という仲間内で自然と教え合うコミュニティが成立しています。

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おまけ。

添乗員の実態、待遇について(参考)

派遣添乗員の労働実態と職業意識 平成17年度調査(PDF)
生存率の低さ
添乗員の仕事事情

最低賃金?なにそれおいしいの?^^^なんてお仕事がごろごろしている業界です(白目)
やってる自分が言うのも悲しいのですが、将来を考えるなら、添乗員ダメ、ゼッタイ。